術式相談。
時系列が少々前後しますが・・
4月に4度の外来受診、後は5月に2回の外来受診、その後月末29日に入院となりました。
先ずは4月の術式相談。乳腺外科と形成外科と、2つの科でそれぞれに詳しく話を聞く事になる。
というのも、乳腺外科はあくまで『がんを取り除く手術』の担当だという事。
形成外科は、その名の通り、如何に綺麗に仕上げるかにこだわり、
考えながら形成していく外科。
オペの途中で、2つの科がバトンタッチして仕上げる私のオペ。
取って除けるだけだと最大1時間半だそうですが、その後再建する為に
必要な事を、形成が丁寧に仕上げるそうで、これが約3時間かかるそう。
当初のマルの希望は、とにかく大胸筋以外はすっかり除けて、
お腹の組織を使った『自家再建』を希望にしようかな~と思って先生とお話した。
自家再建とは、自分のおなかの脂肪を切り取って、胸の脂肪に移植する再建の事。😻
キャーーー!これって一石二鳥じゃん!!
お腹の肉を胸のボリュームに使用するなんて!!
世の女性が一度は考えた事のある、夢のまた夢の手術じゃん!😻
癌は無くなって、ついでにおなかの脂肪まで
無くなってついでにナイスバディ!😆
ルンルンしながらその話を聞いてみると、
・・・どうしても血管を繋げる関係で、腹筋の一部も一緒に取り除くので
腹筋が少々弱くなる、と。
しかも、その腹筋の強さは一生元に戻らない、と。
ちなみに、傷痕は40センチ程。
・・・雲行き怪しい。
・・・40cmって!お腹の端から端までじゃん!(怖)😰
腹筋が一部無くなる?一生戻らん?
しかも、臍ヘルニアになりやすいから注意とかも行ってたな。
腹筋使って、圧力使って吹くラッパ吹きには完全アウトな術式じゃん!
となった。😭
『腹筋は・・どれくらい使ってるのかは実際には分からないけど、
確実にまあまああは
使ってるよね・・
未知のリスクを背負って程、やる必要ないか・・と、一瞬にして
『はらの肉、ちぎってのけて、胸になる♪』
マルゾー ココロノハイク😙
の夢は消えた。
『あ~~~。腹筋除けずに、お腹の脂肪だけ移せたらいいのにな~。』
とつぶやくマル。そしたら、まさかの
『あ、それも出来ない事はないです』
との形成外科医女史の返答。
『!!!!!!!!!!!』
『何ですと?』
聞いてみると、筋肉内の血管を繋げられないので(筋肉取らないからね)
脂肪内の血管を繋げるという事らしい。
脂肪内の血管は、顕微鏡レベルのものとなる為、
必要所要時間はおよそ10時間になる、との事。
傷は同じく40センチ。
10時間…無理っしょ。それに乳腺の1時間半足して、
オペ準備から終わりの時間を考えると、ゆうに12時間はかかるオペになる。
・・むむ・・そこまでする事はないか。(汗、汗、汗)
お腹のお肉は・・・素直にダイエットして自力で痩せるか。
ハーーー、ザーンネン!😑
いや、その方が傷にもならないし100倍イイね。
ただでさえ、胸周辺に切った傷が出来るのに、それに加えて
病巣を抱えていない元気な組織まで切る必要はないか・・
という最終判断に至り、
最初に自分の中で決定した術式は
『乳房全摘出+テイッシュエキスパンダー挿入後インプラント(シリコン)再建』
という事にしました。
最終の最終判断は、オペ2週間前でOKという事で、
それまでじっくり考えたら良いですよ、との事だった。
その後、術式相談に行く度に、一度で聞ききれなかった方法が
次から次へと出てくるもんで、
『あ~~~!!乳がんの手術は
早期だと早期で、選択肢が余りにも多くて
悩み死にしそうです~!』
と、担当の先生と看護師さんと笑った事でした。
オペ2週間前、ついに決定しました。最終的に自分が選んだ術式は
『皮下乳腺全適出(乳綸乳頭温存)+ティッシュエキスパンダー挿入後インプラント再建』
これに決めました。
乳綸乳頭温存の皮下乳腺全適は、ある程度手術の実績のある先生じゃないと
手掛けられない術式でしたが、幸い私を担当してくれる教授先生が
それが可能な方で、その方法も提案してくれました。
そして、最初からの私の希望『極限まで再発を回避したい』というのも
分ってくれていたので、オペ中に出す病理結果で、
乳綸乳頭直下に癌の組織があるようでしたら、その場で術式を変更し、
皮膚も切除の一般的な乳房全適術に変更するような感じで良いですか?
と提案くださり、はい、是非そのようにお願いします。
という条件付き術式に決定いたしました。
長いようで短かった『術式決定』の期間が終わりました。あとは、オペを待つのみ。
と、いうものの、2週間前からオペまでのカウントダウンが始まると、
さすがに緊張してくるような感じがあった。
オペ3日くらい前から、そんなに意識はしていなかったものの、
やっぱ動物的な本能か、体が・・なのか、脳が・・なのか分からないけど
眠りが浅く、必ず明け方3:30とかに目が覚め、なかなか寝付けなかった。