トランペット吹き、とつぜん乳がんに。

ギリギリの気持ち。

 

一般的に 癌は『ステージ』で分けられる。

 

私は、ステージは1 ではあったが、増殖スピードが普通より早い

という最終病理結果が出た。

 

生検時のピンポイントのものでなく

取り除いた自らの癌細胞の塊より得た、正真正銘の病理レポート。

 

生検では 核グレードが1 だったので安心していたが

実際の病理の結果は 点数の高い核グレード3。

 

一度安心していただけに、また谷に落とされたような思いを味わった。

 

しかし、この増殖スピード・・

本当に、今年見逃していたら・・私は・・

いったい、あと何年生きられたのだろうか・・オソロシイ。

 

そういう、ギリギリのタイミングの間を縫うように

きっと私たち癌患者は生きているんだと思う。

 

自分が『乳がん患者』になって分かった事。

 

『がん』を患ってしまった人にとって、それが『軽い』も『重い』もない。

『がん』は『がん』なのだ。

 

みんなそうだと思うけど、夜眠りに落ちる前は色々と考える。

布団に横になると、考える時間が出来てしまうから、考えてしまう。

 

「何で、自分が癌なんかにならなきゃいけなかったのか・・」

 

多分、みんなこの「出てこない答え」を考えたことがあると思う。

結構、しんどいんだよね。この「答えのない世界」って。

 

ただ、何となく「10年、20年後の自分」とかを思い描けなくなってくるのも事実。

 

「10年後の自分」か・・生きてるのかな〜?生きてたら良いな〜。

 

くらいの感覚になってくる。

 

「今を生きる」人になれたらしんどくないね。

 

そして、私の今の願いはただ1つ。

 

子供達が就職して、自分の道を進み始めるまではとりあえず生きていたい。

ホントこれだけ。

 

これを見届けるまでは安心して死ねない。

 

これを過ぎたら、とりあえずは良しとする。

 

これを過ぎたらもう、好き勝手生きる!!

 

これだけは神様よろしくお願いします。

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